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東亜商事|Passion Cellar : 葡萄の大地から
LES JAMELLES レ・ジャメル ヴィンテージ2008レポート
2008.12.17
作柄状況第二弾はスーパー・ヴァン・ド・ペイのレ・ジャメールからです。
2008年の収穫は、年間を通じてのきまぐれな天候のおかげで時期が遅かった。
白に関して言えば、収量は霜や雹、また菌による害のため、20~30%の減少が見られた。健全なブドウの収穫つまり確固たる品質を保つためには、ブドウを厳密に選別をすることはやむを得なかった。この状況を受けて、白ワインの(バラ売り)価格は15%の上昇となっているが、今年のシャルドネはソーヴィニヨン・ブランより若干の安値。というのもロワール地方のソーヴィニヨン・ブランの生産地区でさえ今年は非常に不足しているのが現状である。
今年の白は、グリーン・レモン寄りのレモンの印象とともに爽やかさと酸味が特徴。
赤に関して言えば、価格的に若干上昇しているピノ・ノワール以外は安定している。収量的にも若干不足しているが、白のほうがさらに不足している。品質は選別を収穫時に適切に行ったため良い。ちょっと酸味のある赤い果実の良い香りがあることから、心地よい飲み口ときれいな色合いの、タンニンの刺激の強すぎないワインとなるであろう。